【スマホ解剖】脳みそ移植します!基盤移植と基盤修理の違いとは?スマホ修理工房
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【スマホ解剖】脳みそ移植します!基盤移植と基盤修理の違いとは?2021-07-05 [投稿店舗]:スマホ修理工房 川崎日航店 スマホ修理コラム, 修理日記, スマホ修理, 基盤移植, データ復旧, 基盤修理, スマホ分解,
こんにちは!スマホ修理工房川崎日航店です!
連日の雨で部屋は常にジメジメ、湿度100%という、もう水中やん…という嫌〜な気候が続いていますね…
スマホも自然水没しそうです。
さて、今回はレアな修理について書いていこうと思います。
タイトルにある通り、「スマホ解剖!脳みそ移植します!」
…て、なんかこわい、、、
何を申し上げているかと言いますと、スマホの脳みそ=基盤を移植する修理の方法のことです!
そもそも基盤移植なんて何のためにするの?とお思いの方が多いですよね。
筆者自身もこの業界に入る前は、スマホの基盤移植なんて考えたこともなかったです!(基盤移植のことばかり考えていたら逆にこわい!笑)
ということで今回は、このようなテーマで迫っていきます!
- ・スマホの基盤移植ってどういう時にするの?
- ・基盤移植するメリット
- ・実際の基盤移植修理工程を見ていこう!
- ・基盤移植と基盤修理の違いとは?
スマホ修理の中でもかなりコアな修理内容なので、
へぇ〜、こんな修理もしてるんだ〜といった感じで、ごゆるりと読んでいただけたら嬉しいです(^^)v
スマホの基盤移植ってどういう時にするの?
まずこれですね。
例えばお使いのスマートフォンの画面が割れて何も映らなくなったらどうしますか?
- ・修理に出す
- ・買い替え検討
おそらくどちらかですよね。
そもそも画面が映らなければデータの取り出しもできないので、多くの方が修理に出されるかと思いますが、お使いの機種によって「画面修理ができる・できない」があります。
どういう事かと言いますと、例えばiPhoneであれば修理屋さんはたくさんありますし、iPhoneのフロントパネルというのはパーツとして流通しているので相応のお金を払えば修理屋さんで画面交換修理が可能です。
では、Androidスマホはどうでしょう?
Galaxy、Xperia、AQUOS、arrows、HUAWEI、ASUS、GooglePixel etc…
様々な機種があり、iPhoneと同じようにフロントパネルのパーツをお取り寄せできるものもあります。
ただその中には互換のパーツが製造されていない機種や、新しくてまだ互換パーツ製造前という機種もあります。
つまり、
画面が割れてブラックアウト
↓
画面交換してほしい
↓
パーツがないから修理できない!
というケースがあるんです。
そんな時にご案内するのが「基盤移植」です!
パーツの仕入れはできないものの、全く同じ端末本体であれば入手できるはず。
つまりドナー用の正常に動く端末をお客様にご用意していただき、元の基盤をその端末に移植してしまおう!という修理方法です。
ん…?まだちょっと何言ってるかわからない…ってなりますよね。
次にこの修理をするメリットをご説明します!
基盤移植するメリット
今回のケースであれば、内部的には起動している(音やバイブは鳴ってる)けど、画面がブラックアウトして映らないのですから、基盤は生きている状態です。
(稀に基盤も損傷している場合もございますが、移植してみないとわかりません)
ですので、「スマホのデータやアプリの情報が入っているのは基盤だから、画面が映る端末に元の基盤を入れれば元の端末のデータのまま端末が使える!」という理屈です。
つまりメリットとしては
- ・データ復旧ができる
- ・修理用のパーツが手に入らない機種のスマホでもキレイな状態に修理できる
ということですね!
実際の基盤移植修理工程を見ていこう!
基盤移植の場合は先述の通り、修理端末と全く同じ端末をお客様にご用意いただくかたちになります。
修理費用的には、その端末代+基盤移植修理作業料になります。
写真左がドナー用の壊れていない端末
写真右が画面割れでタッチが効かなくなり、パスロックが解けない状態の端末です。
まずは修理端末を分解。基盤を取り出す作業にかかります。
今回の修理端末は「Galaxy S20+ 5G」
上にメイン基盤、下にサブ基盤があるので両方取り出して移植します。
無事データの詰まった基盤が取り出せましたね!
あとはもう1台のドナー用端末も同じ要領で分解し、基盤を入れ替えます。
基盤を入れ替えて組み上げて電源ON!…無事成功しました!
タッチが効くようになり、ホーム画面まで行き着くことができました!
ちなみにバックパネルやカメラレンズも割れていましたが、基盤以外は新しい端末になるので全てキレイな状態で修理完了となります!
基盤移植と基盤修理の違いとは?
では最後に補足として、「基盤移植」と「基盤修理」の違いです。
今回は「基盤が生きていて他のパーツが壊れているから使えない」状態だったので基盤を移植しました。
これが逆に「基盤が壊れているから起動しない」状態だとどうでしょう?
…壊れた基盤を新しい端末に移植しても使えないですよね。
つまり、
- 基盤移植…生きている基盤を、パーツが生きている端末に移植して使えるようにする
- 基盤修理…壊れた基盤を修理して使えるようにする
ちょっと難しかったでしょうか?なんとなく理解を深めていただけたら幸いです!
スマホ修理工房川崎日航店ではあらゆるスマートフォンの修理に対応しています!
故障内容は様々なので、まずは詳細を伺ってどういった修理が必要なのかお調べします。お気軽にお問い合わせください(^_^)v
最後までお付き合いありがとうございました!